ペットショップ・るんるん

DIARY

題名:一期一会

2016年08月01日 by おかぴ

こんばんは、お疲れさまです。

日付は変わりましたが、虹の家さんのお祭り!

もちろんるんるん代表お祭り女として、役目は果たして参りました(笑)

お店では、お祭りに連れていく予定だった大吉にご決定ー!が出ていたようで(σ≧▽≦)σむっちーと一緒に幸せつかみましたぜ!よかった~ってかほんっとにうらやましい(笑)なんという幸せ!

ご家族のみなさま、ありがとうございました、いつでもどこでも何度でも困ったことや分からないことがありましたらご連絡くださいね!(^_^)

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おめでとう!ちびすけ!

ちびちびふたりで、健やかに成長してくれるのを、これからも見守らせてね!

生まれてきてくれてありがとう。この子たちを生かしてくれた保護家のみなさん、ありがとう。そして、大吉、強くここまで生きてくれてありがとう。

 

はじめて山下由美さんのお話し、講演を聞いてきました。スクリーンを見てきました。

やはり多くの方が涙されていました。

私はなぜか涙は出ませんでした。パニック?に近い、なんだ、なんだこの感じは、なんだなんだ?と頭と心に一気になだれ込んできて処理が間に合わない。

初めの6分間、スクリーンに映る犬たち猫たちを見ながら、体が痛くてたまらなくなりました。頭がガンガンして悪寒がしてきて・・・。やばい、最後出番があるし、お祭りもあるし・・・どうしよう、と貧乏ゆすりが始まったりしました。

山下さんのお話しに、まさか体に反応が出るとは思いませんでした。

見らず聞かざる思い出すべからずの扉。根拠はないけど、その扉が無理やりこじ開けられた感覚。

私は、もうどうやってかなしめばいいかとかが分からなくなってて。

涙もでないような自分が、エイリアンな気がして気持ちが悪くなることがあります。

あまりの事の重さと多さに感情のコントロールが出来なくなってしまいます。

今回の反応は、扉が開いてしまったフラッシュバックだと思います。

 

山下さんが老犬を引き取って看取ること。なぜ助かる子じゃなくて老犬なんだよと言われ叩かれ、自分でも自信と確信がなかったことに、誇り高く力強く生き、死を遂げ今の保護家老犬ホスピスの礎となった、王子くん。

いなくなったのになんで探さない?なんで捨てる?なんで病気だからっていらないなんていうの?!と飼い主に怒りをぶつけていた山下さんに

俺たちは飼い主を忘れることができない生き物さ、でももう、かあちゃんのそばにいられるんだからそう思わんでいいとよ、俺たちはもうそれだけでいい。と教えてくれたコナンくん。

この2人が山下さんたちと出会ってからの生と死のドラマ。

そして、自分でこれまでその都度作成してきたであろうスクリーンを見て、何度も声を詰まらせながら、涙しながら話す山下さん。

まったく場所も何もかもが違えど、私にも王子くんのような、コナンくんのような存在であり続ける犬がいる。

それは私の最愛であり、誇りであり、経験であり、財産であり、今を生きる糧になっている。

生と死は同じ価値であることを教えてくれた。

もう17年ですから何万頭の犬や猫に関わって生きてきましたが、その中でも、本当に素晴らしいと、形容しがたいほどの存在となる犬や猫に出会えることは少ないです。

みんなもちろん分け隔てなくどんな子にも同じ愛情や思い入れがあるけれど、なにか言葉で表現できない犬や猫がいます。

でも実はすごく後でそれに気が付くことが多くて、失ってから気が付くこと、もう手遅れになってから気が付くことが情けないし悔しいし悔いが残ります。

そう思いながら私は、王子君をコナン君の生と死に思いを馳せていました。自分を動かした犬、自分を変えた猫…。

山下さんこんな素晴らしい犬たちに出会えるってないわ…同じように犬たち猫たちを抱える身として、なんて誇らしい子たちや…。

この子たちの事を涙ながらに話しながら、涙を拭いて前を向いて、声を詰まらせている姿に、私はみぞおちあたりに激痛を感じました。

山下さんはスクリーンに映っていたもうこの世にはいないであろう子たちの、姿、声、におい、痛み、怒り、悲しみ、苦しみ・・・を、愛犬王子、愛犬コナン、これまでのたくさんの子たちの生と死のドラマをもって

「人に代弁し続ける」

あの子たちの代わりとなって伝え続ける・・・。

あたしは思い出と戦っても勝ち目はないと扉を作れる。でも山下さんはいつも扉からひとりひとりの名前を呼んで…

これは、とてつもない事だ…

とてつもないことを山下由美さんはしているのだ…。

それに気が付いた時、なぜか体が楽になった気がします。

 

山下由美さんのお話しは、私の人生の光明の一つとなり

犬たち猫たちと生きる者として、彼らの助けになる存在であるならば、武器のひとつ、盾のひとつとならば馳せ参じよう。

岡愛子自らが彼らの力になるために動くべく準備があってしかるべきかとも考えました。

人との出会い、犬や猫との出会い

一期一会だと心から思っています。